幻想再帰のアリュージョニスト読む

18禁ゲームとかはてな村が好きな人が「幻想再帰のアリュージョニスト」読んでみる

幻想再帰のアリュージョニスト読む2-4

すでに何度か戦闘がありましたが、今回からが本番という感じがしました。ある程度この世界の仕組みや、さらに主人公の哲学なんかもわかってきた上での戦闘だからでしょうか。能力や技を磨いて正々堂々と言う感じではなく、感情の制御や相手の虚をついたり油断させてそこを攻めると言った駆け引き重視になってきており、ジョジョ的なゲーム要素の強いバトルが楽しめそうな予感がします。

今回はボリュームがちょうど良い感じ。このくらいだと毎日読めそう。




・命がけのハードな世界なので、バトルはなんでもあり。特に情報戦で勝利するのは重要で、そのために情報、特に言語を扱う技術は今の日本よりも体感的には相当発達してる。
モーレツ宇宙海賊」また観たくなってきた。

現環境において、貴方の手札で私に勝てないことは、戦う前から明白でした。卑怯と貴方は言いますが、現在の環境を知悉し、あらゆるスキルパターンを想定していない方が悪いのです。この情報に溢れた時代、ネットを参照すれば実用レベルのプランは全て把握できるのですから

圧倒的な情報転送速度。脳に直接情報を送り込んで、それを俺が事後的に音声や文章として再現しているかのような感覚。時間の順序が遅滞し、因果が逆転している。


・主人公は戦闘においては実際にどこまでも合理的であろうとするわけで、これに通常時の感情がついてこれないというギャップがおもしろいね。

無防備な相手を一方的に殴り殺す。白熱した戦いや名勝負などというものは、今の俺には必要ない。殴れば死ぬ。それだけでいい。

俺の強さとは即ち彼らの持っていない技術によるもので、換言すると金の力だ。だからこの閃光符を惜しみなく消費する戦い方は、俺のやり方として理に適っている。

不毛だって言ったのは、俺相手に復讐をすることが、だ。俺以外を相手に仇討ちするんなら勝手にやってくれって思うし、俺が仇討ちする分には全く問題ない

・今後のことも考えて、「ゼノグラシア」概念は意識しておきたい。まだわかるようなわからんような、です。

そっかそっか、それが君の『世界観』なんだねえ

彼らは意図して狂っているのだ。目的を果たすために、死を恐れる人としての心を捨て、呪術によって悪鬼と成る。恐怖を克服するために彼らは全てを捨て去っている。だというのに君は、何故人のまま死を受け入れている」「これは傑作だ! そうか、『経済的』か! その観点は確かに重要だとも! 確かに君の言うことの方が理に適っている!」

彼があんなに笑っているのはね、アキラくん。貴方は死への恐怖を克服していることを感情制御アプリで説明したけれど、本質的な理由がそこにはなくて、貴方の人格の基盤を成す思想、そして世界観にあることを理解したからだよ

・いきなり天敵を出してくるあたり、出し惜しみしない感じ。実際感情制御がテーマのこの作品において、結構やっかいな難敵なのでこの敵と長いつきあいになるのか、それとも、割とあっさり倒してしまって、これからさらにめんどうな敵がでてくるのかな

感情を制御している俺に安い挑発などは通用しない。しかし単純な情報の並び、事実や推測などはそのまま処理してしまう。『俺に対しての戦術分析』という情報を意識させる事によって、俺自身の行動を牽制、制限、誘導していく。いかなる時であっても平常心を保つ『E-E』は俺に多大なアドバンテージを与えてくれていた。俺が半年間生き延びてこれたのは、このアプリのおかげといっていい。だが、ロウ・カーインはその構造的な弱点を知ってか知らずか、的確に突いてくる。こいつは、俺の天敵だ。

・またややこしそうな・・・でも読者としても主人公と同じように柔軟に考えられるようにならねば

『星見の塔』の魔女は自分たちの使う技術を『邪視』『呪文』『使い魔』『杖』の四系統に分類しているよ『シューラは『杖』が専門なんだよ。道具の作成に始まって、テクノロジーやエンジニアリングといった分野にまでその領域は及ぶの。肉体を生体部品の集合だと捉えるから、医術もここに含まれる。『杖』の魔女は四系統で最も実体に関連した呪術師なんだよ』

俺が、そして微細機械が前提としている医学知識とは異なる体系の論理が働いているらしい。そしてここが呪術の世界である以上、より正しくより強いのはそちらの論理なのだ。

今日のはてな村

・犬とか猫が召還されるのか

私達はあんまり強い呪術を使うと、その呪力反応を感知されて見つかっちゃうの。第五階層は上下どちらの勢力下にも置かれて無いから比較的安全なんだけど、一歩外に出るともう危ないんだ。私もセスカも、それぞれ厄介なのに目を付けられてて