幻想再帰のアリュージョニスト読む

18禁ゲームとかはてな村が好きな人が「幻想再帰のアリュージョニスト」読んでみる

幻想再帰のアリュージョニスト読む2-9

今回はアキラが公社と決別する回。

いままで戦闘の部分については1回1回がてんこ盛りだったのだけれど、

「ねえ、戦いが絡むとあんなに思い切り良いのに、なんでこういう時だけ優柔不断なの? 死ぬの?」

とあるように、アキラは時間がかかってしまうタイプのようなので、トリシューラとコルセスカのどちらを選ぶかは全然決まってないし、2-8で実質的にはもう決断していた公社との決別についても、しっかり時間かけてる。(もちろん読者と歩調を合わせるためでしょうけど)

アキラにとっては、アズーリア以外はまだまだ確かなものはなくて、トリシューラがその基盤になってくれそうかな、くらい。やっぱりドラクエ4の勇者にイメージ少しかぶるところある。 村を滅ぼされた後の4の主人公ってどんな心境で旅をしてたんだろうかなーと。

というわけで、今回展開としてはそれほど大きく動いてないので正直あんまり書くことがない。




・(表面的とはいえ)心を読まれるアキラと、(ちびシューラのせいで)情報はともかく聞かれたことについては嘘がつけないトリシューラのコンビはいい感じっすね。トリシューラとの会話って、トリシューラの反応を省略すると「車輪の国」の森田姉弟っぽいよね。

(アキラくん、誰に言い訳してるの)
 お前にだよ。他にいねえだろ。無論、形式以上の意味は無いのだが。
(シューラ、早まったかなぁ)
ちびシューラの溜息。俺から特にコメントは無い。

・なるほど、わからん。ギブスンの「ディファレンス・エンジン」は、桜井光スチームパンクシリーズで興味をもって買ってみたのだけれど、冒頭の会話が頭に入ってこなくて挫折した…。あれはどこから面白くなり始めるんですかね…。

この世界における端末とは、通信と情報処理の役割を果たす小型の機器のことを指します。一番多いのは、このような長方形をしたものになりますね。用途としては、遠隔地にいる知人と会話したり、ネットに繋いで情報を検索したり、記録を書き込んだり、呪術情報を格納したりといったものが主でしょうか。書かれたもの(エクリチュール)としての文字情報は、再帰的な自己参照を繰り返す性質を持ちます。この性質を利用して論理演算を行うのが伝詞回路です。現代の情報機器はほぼ全てこの仕組みで動いており、魔導書やスクロール、呪符などと基本原理は同じですね。通常の端末に比べると、大型の魔導書などは性能面で大きく差が出ます。こちらの端末は、最新式の非線形参照型差延機関(セルフ・ディファレンス・エンジン)を搭載しておりマシンパワーが従来の五倍以上、データの読み込み、送受信速度もこのように

・「ぬるぬる動く」は作画オタク的には誉め言葉じゃないらしいよ。

作画オタクに対する認識を改めてください。私たちはヌルヌルという言葉を肯定的な意味で使うことはありません。かんなぎ2話のような無駄に枚数のかかった気味の悪いアニメを批判するときにのみ使います。あとヌルヌルしていることと動いていることは直接関係ないからね?ヌルヌルを褒め言葉、動いている様を指す言葉として使うことは絶対にやめてください。

・なるほど、またわからんです。上のやつはiphoneみたいなやつとしてとりあえず理解したつもりにはなれるけど、カード型???

カードタイプのものはいかがでしょうか。コンパクトかつ機能も基本的な通話、ネット接続、記録媒体などが揃っておりますし、機能を拡張したい場合には新たにカードを追加購入することで対応できます。音楽を聴いたり、お財布や念写機能を持たせたり、ゲーム機として使用したりもできます。わたくしもこのカード型端末を愛用しておりまして。このように、四十枚一組の【図書館ライブラリ】と呼ばれる形式にすれば魔導書にも劣らない性能を発揮することが可能

・レオくん、ただでさえ「さくたろう」(ライオンの人形)っぽいのに名前がレオくんって。さくたろうやん(混乱)




・なぞの伏線。12RIVENみたいな話かな?レオの出自自体が謎だし、かといってアキラと同じ転生組ではないし、よくわからんね。ただ、この手の「記憶失ってる時すごくいい人」って、記憶取り戻すとアレなことが多い気が。 私の中では「デアボリカ」というゲームの主人公のアズライトさんを思い出したりする。この作品の「アリア」というキャラがすごく好き。

彼の猫耳が真っ白だったことが、俺にホワイトライオンを想起させたのである。
(んー、白? 白だったっけ?)
ちびシューラが首を傾げているが、彼の頭部の耳はどう見ても白い。
 一体どうしたんだろうか。


・コルセスカ、トリシューラ、トライデントについでSpearさんですか。歌い手は破壊力系か操作・影響力系が多いけど。ポリフォニー言ってるわけだしむしろジョジョの「サバイバー」みたいな能力かしらん。ヲルヲーラさんとトリシューラも知り合いみたいし、今回はぺたぺたと設定が追加されていくね。

【Spear】の歌がどうこうっていうわけじゃなくて、立場上、ちょっと複雑っていうか。ま、あのコは基本無害だし、後でもいっか

・それにしてもこのロドウィさん、これ以外にアキラを特別扱いする理由ってなんかあるんかいな。さすがに血族に取り込もうとするのはやりすぎな感じも。

首領は、異世界人で第五階層の掌握者候補という不安定な要素を血族に取り込んでおこう、という思惑らしい

・FF9のジダン「人を助けるのに、理由がいるかい?」の逆っぽいね。

【公社】もまたかけがえのないものなどでは無い。だからといって潰して良いなどというのは傲慢で極論だろう。しかし、潰さない理由も特に無いのも事実だ。敵対に大層な理由がいるのか?答えは否だ。特に、殺人鬼である俺にとっては尚更のこと。誰かを殺すのに理由は要らない。それが恩人であったとしても。

今日のはてな村

・ロドウィの貧困ビジネスは、「貧困大陸アメリカ2」で書かれている刑務所ビジネスが本当は一番近いのだと思うけれど、ブログの話に置き換えてもよさげな感じ。はてなでいえば「増田」というはきだめができる流れみたいなの。

本来ならこの第五階層で住む場所が無くなるということはあり得ない。誰もが物質の創造能力を持つため、最低限の宿は自前で用意できるからだ。しかし例外がある。他者の前で窃盗や暴行、殺人などを行った者は、創造能力を奪われる。このリスクが抑止力となって、第五階層では表だった犯罪はある程度抑制されている

誰でも好きにブログかけばいいわけだが、「犯罪」行為を行ったものはアカンことになりますわね。はてな村の場合、この「犯罪」にあたるものがいろいろ多くてやっかいな上、いままでは「運営」があんまり仕事しないといわれてた。さらに問題が起こった時問題解決機関としての「村長・長老制」「裁判所」のような機関も用意されていなかった。 結果として自然発生的に「はてなブックマーク」で集団リンチという形で異物に対抗する形になっていました。はてな村の話題に群がる人たちははてな村の免疫作用というか白血球みたいなものだと思いますが、ちょっと働きすぎて、宿主を白血球でいつか殺しかねない。

ところではてなは酷いとかわめく人がいますが、どう考えても「はてなブックマークがあるだけましだろ」と個人的には考えてます。 まだ少なくとも反応すべき場が一元化できるからね。窓口があるようなもの。反応が集中するのが怖いと考えるべきか、一元化して対応しやすいと考えるかは人次第ですが、twiterのほうが炎上したときのリスクとしては遥かに怖いと思いますって長々語りすぎてもアレなのでこのあたりで。あと小野ほりでぃさんの記事はネットの構造の話をしてるはずなのにいつも自己啓発的な安易なところでオチをつけるので心底クズであると断言するにいささかのためらいもない。

弱者は己の意に反して犯罪を強要され、創造能力を略奪される。創造能力を奪われた者の末路は惨めだ。生ける死体、人狼などと蔑まれ、第五階層の底辺で泥を啜る事になる。そうして数多くの弱者が宿無しとして第五階層のあちこちで野宿する羽目になっている

・現実においても「地価が異常に高い(獲得のみならず維持コストも高い)」ことやそうでなくともいろんな制約から弱者は土地をを奪われたり、それを維持するための費用を稼ぐために望まぬ仕事を強いられたりして「世の中クソだな(by足立)」という感じですね。その結果としての「宿なし」に書く場所を提供することは必要だと思うのですが、増田以外の形にはできないものかな、と。

私も最初増田で感想延々書いていこうと思ったんですが、それは一定のペース守って書くとか苦手なのと、人の視線とか意識しすぎるとついちぢこまってしまうからですが、いざ書いてみたらすごい勢いでぼこぼこにされて怖かったのでやっぱり家って必要だなと思いました。