幻想再帰のアリュージョニスト読む

18禁ゲームとかはてな村が好きな人が「幻想再帰のアリュージョニスト」読んでみる

幻想再帰のアリュージョニスト読む2-8-1

ちょっとは落ち着くかと思ったら、いきなりの急展開。ちょっとは休ませてくださいw

元々トリシューラみたいなキャラが好みなのに、この作品中では今までのところトリシューラがごりごり押してくるのでアキラさんを通り越して先に私がノックアウトされそうです。アキラさんは翻弄されるばかりでなくちょっとくらいやりかえしてください。他のキャラの活躍にももっと活躍してほしいところです。

今回はトリシューラほんまに攻めまくりですね。「この展開ログ・ホライズンでも見たわー」からの「ちょ、トリシューラさん・・・?」って感じで斜め上にぶっ飛んでて素敵です。


・今までの展開ってドラクエ4を、いきなり5章から読んでるようなものだよね。ミネアとマーニャとか、

ロウ・カーインとかいう男、あまりに駒めいてはいなかっただろうか?敵から即座に味方に転じるという展開はあまりに都合が良すぎる。俺の窮地に颯爽と現れ、救いの手をもたらした二人の魔女。

2-7でもあったけど、固有名詞がアキラが認識できる名前でなくてはならない理由ってなんだべさ。

「正式にはなんていうんだ?」「名前? 巡槍艦マツヤ」「なんだその名前」「うっわーこれだから男の子ってめんどくさいなーもう。あーじゃあいいよ、えっとーなんか神話的に対応するのは――ノアズアーク、とか。あ、目がキラキラし出した。うん返事はいいよ、これでいいんだよね。はい決定」


マクルーハンのメディア論VS梅棹忠夫さんの情報産業論&ドーキンスの生存機械
http://mediaresearch.blog.jp/archives/1741726.html
http://mediaresearch.blog.jp/archives/1741921.html

最終的に四つのメソッドで人造の魔女を作るという決定を【九姉評議会】は下した。四つのメソッドとはすなわち『邪視』『呪文』『使い魔』『杖』からなる呪術の四大系統のこと。人間の知的営みを四通りに切り分けたこの区分は、正確には『世界観の拡張』『言語の拡張』『関係性の拡張』『身体性の拡張』と定義される呪術


ホイジンガ→カイヨワの「遊びと人間」ライン。詳しく知らんけど横軸にはアゴン(競争)、アレア(運)、ミミクリ(模擬)、イリンクス(眩暈)の4つの類型と縦軸のパイディア(遊戯)とルドゥス(競技)があるみたいな話だったはず。パイディア-ミミクリは「ごっこ遊び」「なりきりダンジョン」だけれど、これはキュトスの姉妹だけでなく、主人公の「殺人鬼」も当てはまる。みんながみんななにかになろうとしてる。

http://www.rui.jp/ruinet.html?c=400&i=200&m=218868
http://finnegans-tavern.com/hce/bb/033-/

「お姉様たちは、人間になることが私の模倣(ミミクリ)なんだって言ってた。竜退治の英雄譚、神話をなぞろうとするのがセスカの模倣(ミミクリ)であるように、私たちは模倣することによって競争(アゴン)をしなければならないんだって」

ベルセルク

大きい。あまりにも巨大な、それは船だった。艦船である。繰り返すが極めて大型であった。


・こういう設定で一番最初に思い出す作品が何かを聞いてみるとその人の趣味があらわになる気がする。

目的そのものが衝突しないかぎり、途中で協力し合うことは可能だ。コルセスカとトリシューラのように。しかし、最終的には誰が目的を早く達成するか、という話になるのだろう。そのポストはたった一つで、他の競争相手は座れないのだ。今は共に戦う仲間でも、いずれは敵同士。二人に感じる、気安さと険悪さ、そのアンバランスでぎこちない、まるでそうあろうとしているかのような関係性。


・ただ、今のところは絶対的にアズーリアが正ヒロインであって、二人はその途中にある存在でしかない。ここでヒロインのアズーリアがすでに喪われた存在であればますますドラクエ4度が高まる。アリスソフト「大帝国」ってこのテーマでもっと評価されるべきだと思うんだけどゲームシステムのせいで不当に評価低くて悲しい。

遠からず俺は、決定的な選択を迫られるだろう。そして、その先を目指すことにもなるはずだ。アズーリア。いつか必ず、俺はあの恩人に会わなくてはならない。

「訊くが、トリシューラに協力しつつコルセスカに手を貸す、というのはできないのか」「できるかできないかで言えば、決めるのはアキラくんだからできるんじゃないの。ただ、私は困るしセスカも困ると思うよ?」

トリシューラの話

私は人間になりたがる人形とかモンスターの話は好きです。特に「月光のカルネヴァーレ」に出てくるルナリアとか、「雨の日にアイリス」みたいな機械キャラとか好きかも。他にもこういうパターンの作品があれば知りたいです。

表面的な行為にこそ人間性が宿るんだって、口癖みたいに言ってた。形式を定めてなぞらえることが呪術の真髄なんだ

・選ぶことが困難故に選びたいという感じ。ととのとかドラクエ5かと思ったらその後の展開がドラクエ4。
つまり、トリシューラとコルセスカ(あとトライデントともう一人も?)を踏まえた4姉妹の中からパートナーを選ぶようになるという話なら、ドラクエ5なのだけれど、実際はアズーリアというメインヒロインがいて、トリシューラとかはせいぜいミネアやマーニャポジションなのかもしれない。そこから逆転できるかどうかが腕の見せ所だね!



アザナエルについては、アザゼルのことかなと思うので一応わかるとして、クレアノーズはゆらぎの神話出典か。「アザナエル」はニトロプラスのゲームで私が唯一プレイしていない作品ですね。特にプレイしなかった理由はないけどタイミングが悪かったんだと思われます。

魔王(サタン)の1人です。 魔王には、
1.神への反逆者の長 ルシファー
2.ユダヤイスラエル)に災いをもたらす者の長 ベルゼブブ
3.イスラエルに敵対する者の長 バール
4.グリゴリの長 アザナエル
5.陸の怪物 ベヒモス
6.海の怪物 リバイアサン
7.偽りの神 サタナエル
が、一般的にサタンとされます。

ベルゼブブは、ハエの王で、イスラエルに疫病をもたらす者でした。バールは、イスラエルと敵対していたフェニキアの神。グリゴリの悪魔は、人間の女性に恋をしてしまい、人間に知恵を与えて神の怒りを買った天使が、地獄に落とされた者です。イブにリンゴを勧めた蛇が、グリゴリの悪魔になるのでしょうか。サタナエルは、主にボゴミール派で信仰された悪魔で、この世界を創り上げた神の子であり創造主です。しかし、サタナエルは、自分が真の神であると勘違いし、人間に自分を信仰させ、信仰しない者に暴虐を行ったため、神が別の神の子キリストを派遣し、サタナエルの行いを正すことになります。

ttp://shindds.main.jp/dds/sided/feature/fallangel/esezitenb.htm  ネタとして面白かったのでこれ。

クレアノーズ - ゆらぎの神話百科事典

キュトスの姉妹が11番目、封印者【クレアノーズ】。封印者、限定施行、結界守護者、空虚公等の異名を持つ。


・盤外の夜ってこれ「盤上の夜」か。
Amazon.co.jp: 盤上の夜 (創元日本SF叢書): 宮内 悠介: 本



・コルセスカはまだ今ひとつ動きがつかめないですね。普通に考えるとどんどんアキラをサポートしているトリシューラのほうがポイントを稼いでいるように見えるのですが、さっきもいったようにアキラの性格が性格なので、意外とコルセスカのように自らの命を求められる方がうれしいのかもしれない。